フリーメイスンとは
フリーメイスンとは何か。これだけで一冊の本が書けるほどの主題ですが、強いてこれを短く要約しようとすれば、儀式や講義を通して、人間の基本的道徳律を学び、教える団体です。
わが国でも戦前、戦中には多くの人々が意に反する行動を強制されたり、言論を制約されたりして苦しみました。その苦しい時代がおわり今度はほとんど無制約、したい放題、言いたい放題の時代が来ました。これでよいのだろうか。人の生き方としてなにか間違っているのではないだろうか。この疑問を持っている人々は数多く居ると思います。
個人がその基本的権利である尊厳と自由を得るためには、他の人々の尊厳と自由と権利を認め、同時に人間として自分に課せられている家族や隣人、社会に対する義務を果たし、これに付随する諸々の道徳律を守らねばなりません。この単純きわまりない、しかし、最も基本的な道徳体系を儀式や講義の中にあらわれるさまざまな比喩や象徴を用いて、学びかつ教えあう団体がフリーメイスンです。
1717年のこと、ロンドンにあった4つのフリーメイスンのロッジが世界最初のフリーメイスンのグランド・ロッジ(その地区の本部)を設立しました。 このグランド・ロッジはやがて「象徴的ロッジ」と呼ばれるフリーメイスンのロッジ(支部)の設立を認めてゆきましたが、この様にして生まれたロッジは多くの国へ広まってゆきました。
今日では世界中の自由諸国にわたって150以上のグランド・ロッジがあり、約300万人程のメイスン会員を擁しています。グランド・ロッジと言うのは、管轄区(ジュリスディクション)と呼ばれる一定の管轄範囲を持ち、その区域内でメイスンに関する管理権を有する機構のことであります。日本グランド・ロッジは、日本国内において、メイスンに関する最高の権限を持っているのであります。